熱帯魚っていうとちょっと敷居が高くなるけど金魚だと大体の人は一度は飼育経験があったりする
観賞魚飼育
どこのご家庭でもどこかに一本はからの水槽が置いてあるもんですよ
捨てるのも大変だし
飼育を長持ちさせるには
飼育を長持ちさせるに一番大事なのは飼育者のモチベーションです。
これがなくなって「面倒くさいなぁ」になってしまうと飼育し続けるのが億劫でしかありません。
モチベーションの維持は大事です。
維持をしなきゃ!と肩を張っていると疲れます。思い自体がモチベーションを下げる事になります。
放っておいても平気を作るほうが気も楽です。
放っておいても平気な飼育環境
犬猫と違って観賞魚って数日放置しても結構平気なんです
一週間旅行に出ても平気っちゃ平気です
ただそのために多少環境を良い状態にしておかないと一週間は持たないかな~とかになっちゃいます
一週間放置しても平気な水槽を作ろう
汚す原因を減らせばそれだけ汚れも少なくなります。
排泄の多い大型種より排泄自体も小さい小型種のほうが水の汚れは少ないです。
日淡系ならメダカ、熱帯魚系ならネオンテトラというと地味とかしょぼいとか言われますがこれらの群泳でも十分迫力を出せます。
濾過を強化する
いくら小型種にしたとしても水は汚れます。
汚れてしまった水は換水で交換するしか無いですがその時期を遅らせるために濾過器をつけています。
この濾過器を強化し濾過機能を上げれば水換えの時間を伸ばすことが出来ます。
これが一番大事で逆を言えば濾過を減らしたければ水換えを増やせばいいってことなんです。
ベタの飼育のように超小型水槽の場合は濾過器が入らないので毎日のように水換えが必要ですもんね。
底床を厚くする
底床(底砂、砂利など)を厚く敷くとその中に入る濾過バクテリアの量が必然的に増えます。
通常60cmの水槽で10kg(10L)程度の底床を入れますが倍くらい入れておきます。
ただ、この方法は注意点として死水域が出来てしまいます。死水域は読んで字の如く水が動かず死んでしまっている所です。
分厚く敷いた底床の底の方が死水域になります。死水域が出来ると脱窒系のバクテリアが発生しやすくなります。このバクテリアも濾過には必要なのですが過剰に増えると逆に水を汚します。
対策として底面フィルターを敷いておくと死水域を減らすことが出来ます。
底面に弱いヒーターを使う方法もありますが底面用のヒーターを作っている会社が今はもうない(JAQNOって聞いて懐かしいと思うのは・・・)のでパネルヒーター(フィルムヒーター)で代用する方法もあります。
パネルヒーターは水槽の外に引くので底が分厚い水槽にはむきません。
そしてこの底床を分厚くする方法のデメリットふたつ目は濾過バクテリアが定着するまでに時間がかかるということです。
早くて半年はかかります。時間がかかるので底床の種類として大磯砂(フィリピン砂)や火山石(富士砂)などの石系の底床を使います。ソイルなどの軟質系の底床ではバクテリアが定着する前にソイルが崩れて泥化します。
石系の底床でバクテリアが定着しているものはそれだけで濾材として使えるほどの能力を持っているので一度作ってしまえば何年でも使えるメリットがあります。
昔は観賞魚屋の販売水槽から一握り分だけ分けてもらって定着を早めたとかありましたが今はどうなんでしょうね。
古参のアクアリストだとウン十年物の砂利を持っているとかそういう話が出るときがあります。特に金魚系
ソイルのようにバクテリアの定着が早い砂が販売されるようになってからは特にこの底床を厚くしてバクテリアを増やす方法は”間違った方法”とよく言われるようになりました。
濾過器を強化する
濾過器自体を強化することも考えましょう。
濾過器の強化方法としては①濾過器本体の大型化②濾材の高効率化です。
濾過器本体の大型化
濾過器には60cm水槽用90cm水槽用など適用サイズが書かれています。上部フィルターのように水槽の上側を覆うタイプの水槽だとオーバーサイズの濾過器を入れることは出来ませんが外部式フィルターの場合はそれが出来ます。
ただし単に90cm水槽対応の外部式フィルターを60cm水槽に使うと流量が多すぎて洗濯機のようになってしまい生体に害が出ます。
かと言って大型のフィルターの取水口をしぼって流量を下げるとフィルターのモーターに負荷をかけます。プレフィルターと呼ばれるサブタンクを使うことでろ過能力を底上げします。
プレフィルター(サブフィルター)を使うと流量が下がってしまうので一回り大きいフィルターでも大丈夫なときもありますが60cm水槽くらいであれば60cm水槽用のフィルターに60cm水槽用のサブフィルターで十分でしょう
濾過器を大容量化した次は濾材の選定です。
良い濾材を使うことで濾過能力は格段に上がります。
良い濾材を使おう
良い濾材には二通りの考え方があります。活性炭やPSBのようにすぐに簡単に効果がわかる物は良い濾材です。
反面、濾材自体の寿命が短い欠点があります。
もう一つは、濾過バクテリアの定着には時間がかかるものの一度定着してくれれば何年でも使い続けることが出来る濾材です。
さっきの大磯砂を厚く敷くのと同じです。
外部式フィルターの濾材は何年でも使い続けることが出来てなおかつ、目詰まりを起こさない濾材。これが大事です。
上部フィルターのように手入れがかんたんなフィルターであれば寿命が短くてもそれなりに使えますが、外部式フィルターの場合、手入れの回数が多くなれば多くなるほどパッキンに与えるダメージも多くなります。パッキンが痛むと水漏れの原因になるので外部式フィルターはできるだけ触らなくて良い状態で使うことが長持ちの秘訣です。
ノーメンテナンスで使い続ける時に気になるのが濾材の目詰まりです。
目詰まりをしにくい濾材は水の通り道が大きくスカスカで、量を入れないと効果が少なくなってしまいますが、その分をサブフィルターなどで容量を嵩上げすることで補います。
ちなみに私の管理している水槽ではエーハイムのフィルターが15年ほどノーメンテナンスで稼働していました。ある時フト掃除しようと思い立ってしまい開けたが最後・・・ゴムパッキンは硬化してしまっていて組み直しをしても水がだだ漏れに・・・
パッキンだけを取り寄せて交換しその後7年ほど経っていますがまだ現役です。
ここまで行くと水槽自体の寿命はどうなんだい?ってなりそうですが・・・
なので濾材のオススメは今、出回っている濾材はよくわからなかったりします。
20年以上前に買った濾材はもうありません・・・
一応あの当時、有名だったのがシポラックス
まだセラが大々的に日本で取り扱いをしていなかったので並行輸入品や水族館等からの流れ品、再生品が出回っていたような時代です。
選ぶポイントとしては”リング状”の”ガラス系”濾材
リング状は粒状に比べ濾過面積が少ないですが通水性は高く量で補えます。
ガラス系は鋭利でフィルター等のプラスチックに傷を付けるのがデメリットですが設置し動かさなければセラミック濾材より持ちます。
ガラス系のセラミック系って分別がなかなか難しい(ガラスもセラミックの一種)のですがここで言うおすすめできないセラミック濾材は擦り合わせた位で潰れるものです。
握って割れるだったらガラス系でも割れます。
鉱物系のセラミック濾材(ph調整系)は崩れやすいので長期の仕様はおすすめできません。
ちなみに水族館のように容量を確保することは出来るがコストは控えめにな所の濾材で一番多いのは硅砂です。俗に言う砂利。
量さえ確保でき時間をかけ管理出来るのであればこれで十分なのです。
まとめ
飼育を長持ちさせるには苦労を減らして飼育することが大事。
苦労を減らすためには長期間安定する環境を作る
長期間安定する環境を作るには時間がかかるけど安定した濾過を取り入れること
濾過のために時間が経っても交換しないといけないものを極力少なくすることが大事です。
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